お悩み
- 連休が多いと聞く製造業界だけど、実際どうなんだろう?
- 製造業界で働いてみるか迷うなぁ
働いたことがない業界に挑戦するのは勇気がいりますよね。
後悔しないためにも、業界の特徴を理解しておくことは必要です。
そこで現役エンジニアが「製造業界で働くメリット&デメリット」を解説します。
この記事を書いた人
- 名前:おいさん
- 現役エンジニアとして、自動車業界で働いている
- 転職情報ブログ「残業社畜の成り上がり」を運営
製造業界ってどんな業界?
製造業界は端的にいうと、製品をつくって販売する業界です。
「自動車」「テレビ」「カメラ」など、身の回りには製造業界で作ったものがたくさんあります。
製造業界の主な仕事内容は「企画→設計→生産技術/検査→工場」の4つに分類されます。
自動車を例に役割を考えてみましょう。
企画・・・どのような車をつくるのか?スペックはどうするのか?を考える
設計・・・決まったスペックを実現するためにどのような構造にすべきか考える
生産技術/検査・・・たくさん作るために製品構造、工場仕様を考える
工場・・・製品を生産する
新製品を作るたびに「企画→設計→生産技術/検査→工場」の流れで製品を生産していきます。
他にも工場の設備を管理する設備保全、製品の研究をする研究開発、製品をお客様へ販売促進する営業など職種は多岐にわたります。
また製品はメーカーといわれる製品生産会社だけで成り立っておらず、多くの下請け会社に支えてもらっています。
自動車を例にイメージしてみましょう。
自動車は多くの部品で構成されています。
その部品は自動車会社で生産しているというわけではなく、各部品ごとに下請け会社が生産し自動車会社へ納入しています。
わかりやすいところで言うと、タイヤ、ドアの窓ガラス、シートなどです。
このように細分化されるため、製造企業数は全国で66万3千企業となっています
参考:商工業実態基本調査
製造業界で働く3つのメリット
IT業界、サービス業界、金融業界など多くの業界がある中で、製造業で働くメリットとはどんなところがあるのでしょうか?
挙げられるのは次の3つです。
- 年末年始などの連休が多い
- やりがいを感じれる
- 未経験可の求人が多い
1つずつ詳しく説明していきます。
メリット①:年末年始などの連休が多い
製造業の多くの会社が年末年始、GW、夏季休暇に連休が設定されています。
多いところでは8~10連休を取得可能です。
このように連休が設定される理由は
- 設備を動かすから
- 祝日がないから
- 工場の工事に長期間かかるから
などがあります。
大きな設備を動かすには、メンテナンスなど時間がかかってしまいます。
そのため、設備をなるべく止めないように工場が稼働します。
つまり平日はフル稼働しなければならなく、祝日の日もありません。
祝日が無い分、長期連休を振替日として設けています。
また新製品の生産をする上で、工場を工事することがありますが、工場の工事には長期間かかることが多く長期連休が必要です。
これらの理由から、連休を設定している企業がほとんどです。
メリット②:やりがいを感じれる
製造業の仕事は他の仕事と比較して、やりがいを感じることが多いです。
なぜなら、関わった仕事の製品が目に見えるからです。
例えば家電量販店にいったときに、自分が関わった製品が売ってあると何だか誇らしく思ってしまいます。
実際に購入されている現場を見たら、さらに嬉しくなるでしょう。
大きな課題や苦労した製品だと、尚更やりがいを感じることが多いです。
メリット③:未経験可の求人が多い
製造業界の仕事は、未経験可の求人が多いです。
未経験可の求人が多い理由は、工場の仕事には多くの人員が必要になるからです。
1工場当たり400人~500人も働いている大きな工場もあったりします。
また2交代勤務・3交代勤務などあると、もっと多くの人数が必要になってくるでしょう。
そのため未経験可の求人も多く、参入しやすい業界としておすすめです。
製造業界で働く3つのデメリット
連休が多かったりやりがいを感じれたりする一方で、デメリットもあります。
それが以下の通りです。
- 3K(汚い、くさい、危険)
- 体力を使う
- テレワークできない
デメリット①:3K(汚い、くさい、危険)
製造業の職場は「汚い・臭い・危険(3K)」という場合があります。
特に工場勤務だと、このような3Kと言われるどれかに当てはまることが多いです。
僕も工場勤務経験がありますが、この3つが重なることはあまりないです。
確かに都会の綺麗なオフィスに比べたら、全然汚いですがゴミ屋敷ほど汚れているわけではありません。
工場が古いため、汚いと感じるパターンがほとんどかと思います。
臭いや危険ということに関しては、塗装のお仕事やガソリンなどを扱っているパターンが該当します。
しかし、どれも仕事ができるよう防塵マスクをしたり資格所有者しか触れない状態になっていたりします。
デメリット②:体力を使う
特に工場勤務に該当するデメリットの1つとして「体力を使うこと」が上げられます。
工場のライン作業や製品の運搬などは、常に手を動かしているため体力が必要です。
中には2kg近くの工具を使用する作業もあります。
日中ずっと持ち続けているため、手や足がバキバキになることも少なくありません。
僕もライン作業をやったことがありますが、正直つらいです。
少し嬉しいことが仕事を通してダイエットや筋トレをすることができるということ。
もし体力に自信があったり、体を鍛えたりしたいという方には相性の良い職種です。
デメリット③:テレワークできない
昨今コロナの流行でテレワークが推奨されていますが、製造業にとっては中々難しいです。
なぜなら現場はあくまで工場であり、製品を家に持ち帰ることができないからです。
特に自動車などの大型製品を取り扱う会社では非常に難しく、復旧していたとしても事務仕事の極一部の人たちだけとなっています。
電気自動車最大手テスラのCEOイーロン・マスク氏も「リモート(在宅)勤務は今後容認しない」と明言しているほど、製造業にとってテレワークは難しい働き方です。
以上の理由から、テレワークやリモートワークで働きたい方には、製造業はおすすめできません。
製造業界の将来性はあるの?
せっかく製造業界へ就職したのに、将来性がないと選んだ意味がありません。
将来性がある会社を見抜くポイントは以下の通りです。
- AI関連の製品を取り扱っているか
- 成長しているか
上記2点が将来性のある企業といえます。
昨今ではAIが普及していることもあり、半導体や電子部品の製造会社には将来性が期待できます。
また言うまでもありませんが、成長している企業であれば将来性があると考えられます。
成長しているかどうかは売上だけでなく、関連企業の業績もチェックしましょう。製品の業界全体での状況も把握することが可能です。
このように製造業界にはまだまだ将来性の高い会社があるため、企業選びは慎重に行いましょう。
製造業界に向いている3つの特徴
向いていない仕事を続けると、働くのが億劫になったりミスを連発したりしてしまいます。
1日の1/3以上活動する仕事だからこそ、相性はきちんと把握しておくべき。
製造業界に向いているのは、以下の3つの特徴を持つ方です。
- 1人で仕事するのが好き
- 体力に自信がある
- コツコツ作業をするのが好き
工場勤務の場合は1人作業が多いため、1人で仕事をするのが好きな人にはうってつけです。
1日の大半の時間、体を動かしており、体力に自信がある人にも向いています。
また同じ作業を繰り替えして取り組んだりすることもあり、コツコツ作業をすることが好きな人にも向いています。
製造の会社といっても経理や事務、設計などのデスクワークもあります。もし「体力に自信が無いけど製造業で働いてみたい」という方は職種にも着目してみましょう。
まとめ|長期連休重視の人は製造業がおすすめ!
いかがだったでしょうか?
今回は現役エンジニアが「製造業界で働くメリット&デメリット」を解説しました。
記事の概要
- 製造業とは製品をつくって販売する業界
- 製造業で働くメリット:連休があり、参入しやすい
- 製造業に向いている人:1人でコツコツ作業がするのが好きな人
製造業で今もなお働き続けて9年目になりますが、連休があるのは本当に嬉しいです。
実家が遠い場合でも、連休なら帰省もできます。また家族ができても、旅行などのレジャーを楽しめるでしょう。
なおかつ連休であれば、予定が非常に組みやすいです。
このように連休という魅力だけに注目しても、製造業で働くメリットは非常に大きいです。
もし製造業で働きたいという方は、転職サイトや転職エージェントで求人をチェックしましょう。
以下におすすめの転職サービスを紹介した記事を載せておくので、ぜひ参考にしてください。